ダメ、絶対!ご祝儀袋のNG集

ボールペンはNG

細くて使いやすいボールペンで書いてはいけませんよ。

普段から使い慣れている筆記用具だからこの方が綺麗な文字で書ける、と筆ペン ではなくボールペンを使ってのし袋を書く人がいますが、これは明らかにNG行為 でマナー違反になるのでやってはいけません。 美しい文字のほうがいい、毛筆では下手糞で読みにくくなるし恥ずかしいからと 滅多に使わない筆ペンの使用をためらう気持ちはわかりますが、丁寧に書けば 思いは伝わるので気にしてはいけません。 ご祝儀袋は毛筆や筆ペンを準備して筆文字で書き上げましょう。 文字が消えてしまうため鉛筆もNGで、サインペンならギリギリセーフです。 しかしベストなのは筆文字で書ける文房具、これがマナーというものです。 できれば中袋も筆ペンがいいのですが、都合が悪いのならサインペンでもセーフ と思われるので仕方なくサインペンを使うのなら構わないでしょう。 でもご祝儀袋に記入するところは全部を筆文字で統一したいですし、もし筆ペンに 苦手意識を持っているのならこの機会に練習してみてはどうでしょうか。 子供の頃に習字を習っていて初段の腕前を持っているような人なら筆ペンも上手に 扱えるでしょうが、学校の授業で週に1回1時間しか毛筆を使ってこなかった人 だと自信を持ってのし袋を書くことができないでしょう。 美しい字がかけるようになればボールペンやサインペンに逃げようという気も発生 しませんし、うっかりマナー違反をしてしまう回数も激減するはずです。 自分の筆文字に自信が持てるようになる、これが筆記用具の選択ミスを防ぐことに 繋がっていることを理解しておきましょう。 平日にはあまり使われない文房具の筆ペンなので正しい使い方、上手な書き方を 身につけていない人もちらほらとみえるようです。 美しい書体のコツは、ボールペンや鉛筆を握るのと同じ感じではなくもっと垂直 に立てるようなフォームにあります。 どっしりと構えるような鉛筆がお似合いの握り方ではなく、摘むようにして重力 に逆らわずに筆を垂らす、これが筆系全般に言えることです。 毛先の弾力を利用して流れるようにサラサラと書く、こうすれば書いている姿は 上級者っぽくなり本人もその気になって上手く書ける暗示がかかります。 何事もまずは形から入るのがいいので、美しい字よりもフォームを覚えることを 目標にして練習をしてみましょう。 練習用にと用紙としてご祝儀袋を大量購入する人もいそうですがそれは本番にだけ 使えばよく、練習では新聞紙を有効活用すればよいでしょう。 廃品回収で廃棄する予定の古新聞がどこの家庭にもあるでしょうから、それを用紙 に使用すれば練習後には処分も簡単ですし経済的です。 1人暮らしをしていたり軽貨物便で小規模な引越しをしたばかりでまだ新聞を とっていないのなら、近所の家を回って古新聞を分けてもらえば解決です。 呼び鈴を押して「ご祝儀袋の練習をしたいのでもし古新聞が余っていたら少しで いいので分けてもらえませんか?二日分もあれば充分なので」とお願いすれば、 対価を要求されることなく二日分、運が良ければ三日分の古新聞をゲット出来る でしょうし、ご近所さんとの新密度もアップしていいことだらけです。 こうして練習を重ねるうちに自分の筆文字にも愛着が沸いてきて、新郎新婦にも 披露したい、結婚式場で受付をしている親類にも見てもらいたいと思うようになり ご祝儀袋にボールペンを使うという考えは頭から消え去ります。 まずは筆ペンに慣れること、そうすれば鉛筆やクレヨン、ボールペンでのし袋に 書こうとする気が起きなくなり、これはNGと言われる失敗をしなくなります。 若い人ほどよくやってしまうマナー違反ですので、子供の頃から筆に触れさせる ことも将来役に立ちそうですね。