ダメ、絶対!ご祝儀袋のNG集

NGな文字数

いい文字色で丁寧に書けばオールオッケーでもありません。

のし袋の上段に自分でタイトルを書く場合、文字数を調整しなければアウトかも しれないので書く前に指を折って勘定しましょう。 もし4文字になるならそのまま書いてはいけないので、3文字か5文字になるよう 文言を変更しなければなりません。 なぜ4文字がいけないのか、言うまでもなく4は不吉な数字とされているためで、 「死」と密接な関わりを持つ4文字はご祝儀袋においても不吉とされます。 迷信は信じない、そんなの関係ないという人でもこれには従うべきで、自分は 気にしなくても新郎新婦やその親類が嫌な思いをするかもしれませんし、迷信 というよりもマナーと考えれば避けるべきことだと納得できるでしょう。 もともと結婚式や葬儀のマナーにはこうした迷信から来ている物が多く、のし袋 の文字数がどうだろうと文字の色が何色だろうと実際問題としては中の金額が 同じなら問題はないとも言えます。 しかし伝統や風習、慣わしを重んじる催しでは軽視できないことで、そのルールや マナーに従わなければ常識が足りないと思われたり相手の気分を損ねてしまいます。 「4文字だからって損するだけじゃないでしょ、細かいこと言わないでよ」との 反論は通用しませんし、屁理屈と受け取られてしまいます。 社会人になりたての19歳の青年や中学校に通う少年にはまだわからないかも しれませんが、日本の冠婚葬祭には覚えなければならない多くのマナーが存在 するので、少しずつでいいので覚えていきましょう。 ご祝儀袋に4文字はダメ、では具体的にどう書けば良いのでしょうか。 「祝御結婚」はNGな例で、3文字の「祝結婚」か5文字の「御結婚御祝」にすれば この問題は簡単にクリアできます。 タイトルにそれ以上、7文字や9文字も要することはないでしょうからこのどちらか を使えばほとんどの結婚式場で恥をかくこともなさそうです。 滅多にそこまで書き込むタイトルはないでしょうが、いちおう9文字も「苦」を 連想させるワードなので使わないほうがいいでしょう。 主役の新郎新婦が若人なら9文字でも気にしないかもしれないし、「こんなに長い のは初めて見たよ、いやぁ長生きするもんだね」と喜ばれる可能性すらありますが、 その親御さんや親類の年配者が見たら顔をしかめそうです。 縁起がよくないので身内の心情としては、「おいおいやめてくれよ9文字は。1文字 削って末広がりの8文字にできなかったのか?」に近く、お祝いごとの良い気分 に水をさされて仏頂面になる頑固爺さんもいるでしょう。 縁者のみなさんのことも考えて4文字、9文字のタイトルは避けるべきです。 あと覚えておきたいのが金額を記入する時に使う漢数字で、特殊な職に就いて いなければ日常生活ではそう使われない、画数の多い難しい漢字を使用します。 1なら「一」ではなく「壱」、3なら「三」ではなく「参」です。 画数の少ない簡単な漢数字だと後から棒を付け足して修正したり、誰かがイタズラ で他の数字に書き換えることができてしまい、失礼になるのです。 あまり字を書くことがない人だと難しいほうがどんな字かわからないでしょうから、 辞書で調べたり漢字博士に教えてもらったりして正しく記入しましょう。 礼儀にかなうようにと複雑な漢数字を使おうとしても、それが誤っていたら台無しで 目にした人から失笑されてしまいます。 正確さもマナーですので最後までやりきりましょう。 また「万」の字も数字に合わせて「萬」を使ったほうが締まります。 「金五万円也」よりも「金伍萬円也」のほうがそこはかとなく豪華でおめでたい オーラが感じられますし、筆ペンの消耗が早くなるからと画数の少ない文字をタ用 せずに古の文字をふんだんに散りばめて使いましょう。